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2011年9月

小川未明『野ばら』(後)

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

小川未明『野ばら』(後)

冬は、やはりその国にもあったのです。
寒くなると老人は、南の方を恋しがりました。
その方には、せがれや、孫が住んでいました。
「早く、暇をもっらて帰りたいものだ」
と、老人はいいました。
「あなたがお帰りになれば、知らぬ人がかわりにくるでしょう。
やはりしんせつな、やさしい人ならいいが、
敵、味方というような考えをもった人だと困ります。
どうか、もうしばらくいてください。そのうちには、春がきます」
と、青年はいいました。

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小川未明『野ばら』(前)

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

小川未明 『野ばら』

大きな国と、それよりはすこし小さな国とが隣合っていました。
当座、その二つの国の間には、なにごとも起こらず平和でありました。

ここは都から遠い、国境であります。
そこには両方の国から、ただ一人ずつの兵隊が派遣されて、
国境を定めた石碑を守っていました。
大きな国の兵士は老人でありました。
そうして、小さな国の兵士は青年でありました。

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