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宮沢賢治『よだかの星』②

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

宮沢賢治作 『よだかの星』②

「夜だかは巣から飛び出しました。雲が意地悪く光って、低くたれています。
夜だかはまるで雲とすれすれになって、音なく空を飛びまわりました。
 それからにわかに、よだかは口を大きくひらいて、はねをまっすぐに張って、まるで矢のようにそらをよこぎりました。
小さな羽虫が幾匹も幾匹もその咽喉にはいりました。
 からだがつちにつくかつかないうちに、よだかはひらりとまたそらへはねあがりました。
もう雲は鼠色になり、向うの山には山焼けの火がまっ赤です。
 夜だかが思い切って飛ぶときは、そらがまるで二つに切れたように思われます。
一疋の甲虫が、夜だかの咽喉にはいって、ひどくもがきました。
よだかはすぐそれを呑みこみましたが、その時何だかせなかがぞっとしたように思いました。」 
(音楽はTAM Music Factoryさんよりお借りしています)
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