「橋本美佳の朗読の部屋」引っ越しました♪

「橋本美佳の朗読の部屋」をお聴き下さっている皆さまへ。。

昨年の11月に開設して以来、約8万人の方に登録して頂き、拙い朗読ですが、皆様にお聴き頂いてきた朗読ポッドキャストですが、この度、ココログのサービス終了に伴い配信ができなくなりました。
これからは「ケロログ」にて配信させて頂くことになりましたので、ブックマークなど登録の変更をお願い致します。

新しいページはこちらです→「橋本美佳の朗読の部屋」
ブログはこちら→「kotodama」

また、iTunes Storeで番組登録して頂いた皆さまには、大変お手数ですが、こちらより再登録をお願い致します。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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小川未明『野ばら』(後)

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小川未明『野ばら』(後)

冬は、やはりその国にもあったのです。
寒くなると老人は、南の方を恋しがりました。
その方には、せがれや、孫が住んでいました。
「早く、暇をもっらて帰りたいものだ」
と、老人はいいました。
「あなたがお帰りになれば、知らぬ人がかわりにくるでしょう。
やはりしんせつな、やさしい人ならいいが、
敵、味方というような考えをもった人だと困ります。
どうか、もうしばらくいてください。そのうちには、春がきます」
と、青年はいいました。

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小川未明『野ばら』(前)

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小川未明 『野ばら』

大きな国と、それよりはすこし小さな国とが隣合っていました。
当座、その二つの国の間には、なにごとも起こらず平和でありました。

ここは都から遠い、国境であります。
そこには両方の国から、ただ一人ずつの兵隊が派遣されて、
国境を定めた石碑を守っていました。
大きな国の兵士は老人でありました。
そうして、小さな国の兵士は青年でありました。

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新美南吉『ごん狐』

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新美南吉『ごん狐』

 これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。 
むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。 
その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。
ごんは、一人ぼっちの小狐で、しだの一ぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。
そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。
はたけへ入って芋をほりちらしたり、菜種がらの、ほしてあるのへ火をつけたり、百姓家の裏手につるしてあるとんがらしをむしりとって、いったり、いろんなことをしました。

続きはこちらで。。 「青空文庫」

ごんぎつね Book ごんぎつね

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小川未明『赤いろうそくと人魚』(完)

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小川未明『赤いろうそくと人魚』(完)

ほんとうに穏やかな晩のことです。
おじいさんとおばあさんは、戸を閉めて、寝てしまいました。
真夜中ごろでありました。
トン、トン、と、だれか戸をたたくものがありました。
年寄りのものですから耳さとく、その音を聞きつけて、
だれだろうと思いました。
「どなた?」とおばあさんはいいました。
けれどもそれには答えがなく、つづけて、トン、トン、と戸をたたきました。

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小川未明『赤いろうそくと人魚』④

 

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『赤いろうそくと人魚』

あるとき、南の方の国から、香具師(やし=縁日や祭りなど人出の多いところで、見せ物などを興行する人や、品物を売る人。)が入ってきました。
なにか北の国へいって、珍しいものを探して、金をもうけようというのであります。
香具師は、どこから聞き込んできたものか、
または、いつ娘の姿を見て、ほんとうの人間ではない、
じつに世に珍しい人魚であることを見抜いたものか、
ある日のこと、こっそりと年寄り夫婦のところへやってきて、
娘にはわからないように、大金を出すから、
その人魚を売ってはくれないかと申したのであります。

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小川未明『赤いろうそくと人魚』③

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小川未明『赤いろうそくと人魚』③

娘は大きくなりましたけれど、姿が変わっているので
恥ずかしがって顔を外へ出しませんでした。
けれど、一目その娘を見た人は、
みんなびっくりするような美しい器量でありましたから、
中にはどうかしてその娘を見たいと思って、
ろうそくを買いにきたものもありました。
おじいさんや、おばあさんは、
「うちの娘は、内気で恥ずかしがりやだから、
人さまの前には出ないのです。」といっていました。

「小川未明童話集」(新潮文庫)小川未明著

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小川未明『赤いろうそくと人魚』②

 

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

小川未明 『赤いろうそくと人魚』②

海岸に、小さな町がありました。
町には、いろいろな店がありましたが、お宮のある山の下に、
貧しげなろうそくをあきなっている店がありました。
その家には、年よりの夫婦が住んでいました。
おじいさんがろうそくを造って、おばあさんが店で売っていたのであります。
この町の人や、また付近の漁師がお宮へおまいりをするときに、
この店に立ち寄って、ろうそくを買って山へ上りました。

「小川未明童話集」(新潮文庫)小川未明著

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小川未明『赤いろうそくと人魚』①

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小川未明『赤いろうそくと人魚①』

人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。
北の海にも棲んでいたのであります。
北方の海の色は、青うございました。
あるとき、岩の上に、女の人魚があがって、
あたりの景色をながめながら休んでいました。
雲間からもれた月の光がさびしく、波の上を照らしていました。
どちらをみても限りない、ものすごい波が、うねうねと動いているのであります。
なんというさびしい景色だろうと、人魚は思いました。


「小川未明童話集」(新潮文庫)小川未明著

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note東日本復興支援チャリティコンサート「未来への伝言」
2011年7月29日(金)

自由学園明日館(重要文化財)
昼の部 1時半~  夜の部 6時半~
前売¥3,000  当日¥3,500

2011年7月30日(土)
真言宗 円光院 本堂(練馬区貫井)
午後5時~
会費 ¥3,000

詳細はこちら・・・「VoiceK H・P」
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チケットのお申込み、お問い合わせはこちらまで。。
どうぞよろしくお願い致しますm(__)m

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宮沢賢治『風がおもてで呼んでゐる』

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『風がおもてで呼んでゐる』  宮沢賢治

風がおもてで呼んでゐる
「さあ起きて
赤いシャッツと
いつものぼろぼろの外套を着て
早くおもてへ出て来るんだ」と
風が交々叫んでゐる
「おれたちはみな
おまへの出るのを迎へるために
おまへのすきなみぞれの粒を
横ぞっぽうに飛ばしてゐる
おまへも早く飛びだして来て
あすこの稜ある巌の上
葉のない黒い林のなかで
うつくしいソプラノをもった
おれたちのなかのひとりと
約束通り結婚しろ」と
繰り返し繰り返し
風がおもてで呼んでゐる

diamond出演情報diamond

note2011年7月9日(土)・10日(日)
「宮沢賢治へのオマージュ」

大阪府豊中市日本民家集落博物館 「南部の曲屋」
ビデオ放映 07月09日(土) 11時~、13時30分~
朗 読 会  07月10日(日) 11時~、13時30分~
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note2011年7月29日(金)
東日本復興支援チャリティコンサート「未来への伝言」~ひとりひとり・・ひとりじゃない~
自由学園明日館(重要文化財)
昼の部 1時半~  夜の部 6時半~
前売¥3,000  当日¥3,500
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宮沢賢治『なめとこ山の熊』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『なめとこ山の熊』  宮沢賢治

なめとこ山の熊のことならおもしろい。なめとこ山は大きな山だ。淵沢川はなめとこ山から出て来る。
なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲かを吸ったり吐いたりしている。まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。
山のなかごろに大きな洞穴ががらんとあいている。そこから淵沢川がいきなり三百尺ぐらいの滝になってひのきやいたやのしげみの中をごうと落ちて来る。 
中山街道はこのごろは誰も歩かないから蕗やいたどりがいっぱいに生えたり牛が遁げて登らないように柵をみちにたてたりしているけれどもそこをがさがさ三里ばかり行くと向うの方で風が山の頂を通っているような音がする。
気をつけてそっちを見ると何だかわけのわからない白い細長いものが山をうごいて落ちてけむりを立てているのがわかる。それがなめとこ山の大空滝だ。
そして昔はそのへんには熊がごちゃごちゃ居たそうだ。

つづきはこちらで・・・→「青空文庫」

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note6月18日(土)
「第9回 朗読の日」 銀座博品館劇場
Bグループ(16:00~19:00)出演
1 2
公演のお問い合わせチケットお申込みはお気軽に・・こちらまで。。

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
http://radiocafe.jp/←こちらでラジオを聴く事ができます!
毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『6月の放送予定』
6月は宮沢賢治特集です!

6月 3日 「眼にて云ふ」       橋本美佳
6月10日 「白菜畑」       中村幸恵
6月17日 「林と思想」「休息」 西村在子
6月24日 「ポランの広場」「ポラーノの広場」 菊地朋美

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宮沢賢治『馬』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

宮沢賢治『馬』

いちにちいっぱいよもぎのなかにはたらいて
馬鈴薯のようにくさりかけた馬は
あかるくそそぐ夕陽の汁を
食塩の結晶したばさばさの頭に感じながら
はたけのへりの熊笹を
ぼりぼりぼりぼり食っていた
それから青い晩が来て
ようやく厩に帰った馬は
高圧線にかかったように
にわかにばたばたいいだした
馬は次の日冷たくなった
みんなは松の林の裏へ
巨きな穴をこしらえて
馬の四つの脚をまげ
そこへそろそろおろしてやった
がっくり垂れた頭の上へ
ぼろぼろ土を落としてやって
もんなもぼろぼろ泣いていた

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note6月18日(土)
「第9回 朗読の日」 銀座博品館劇場
Bグループ(16:00~19:00)出演
1 2
公演のお問い合わせチケットお申込みはお気軽に・・こちらまで。。

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
http://radiocafe.jp/←こちらでラジオを聴く事ができます!
毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『6月の放送予定』
6月は宮沢賢治特集です!

6月 3日 「眼にて云ふ」       橋本美佳
6月10日 「白菜畑」       中村幸恵
6月17日 「林と思想」「休息」 西村在子
6月24日 「ポランの広場」「ポラーノの広場」 菊地朋美

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宮沢賢治『眼にて云ふ』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『眼にて云ふ』   宮沢賢治

だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のためにそれを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。

note2011年6月18日(土)「第9回 朗読の日」 
銀座博品館劇場
Bグループ(16:00~19:00)出演
1_4 21_3 

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石橋美紀『The END』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『The END』  石橋美紀

駅前ビルの六階の名画座の前で、ずっと立って待っていた。 
 一時間も経ってしまうと、もう来ないんだなあ、というのがじわりと身に染みて来る。それでも何かの間違いかもしれないと、家に電話してみた。 
 「明人さんはおいでですか?」
 「朝から出かけて、いませんよ」 
 仕方がないので映画館にはいって、二人組が一世一代の詐欺を試みたあげく、最後に撃たれる、という劇を途中から見た。面白かった。最後に主人公が起きあがって、にやりと笑うのだもの。 
 外に出るのが恐くて、もう一度最初から見た。涙が出てくる。あたしたちはどこが間違っていたんだろう。

つづきはこちら→「石橋美紀 百物語」

note2011年5月7日(土)「震災支援チャリティライブ」 
高円寺ペンギンハウス
新井満さんの「自由訳 イマジン」の朗読をさせて頂きます。
詳しくはこちら。。

note2011年6月18日(土)「第9回 朗読の日」 
銀座博品館劇場
Bグループ(16:00~19:00)出演
1_4 21_3 

各公演のお問い合わせはお気軽に・・こちらまで。。

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石橋美紀『流鏑馬』

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『流鏑馬』  石橋美紀

 「あの神棚の矢をいつか奉納してね」
と母が言い残した。
鎌倉時代からの流鏑馬という行事が、地方のほとんど名もない神社に伝えられているのは驚きであった。正月のお参りのときにもらう破魔矢しか知らない私には、本物の矢が神棚に祭られているのが不思議だったし、流鏑馬の行事が毎年行われ、そこへ矢を返納するというしきたりにひどく興味をそそられた。
 仕事で忙しい父の名代として私は学校を休んで母の郷里へと旅立った。
続きはこちら。。「石橋美紀 百物語」

note2011年5月7日(土)「震災支援チャリティライブ」 
高円寺ペンギンハウス
新井満さんの「自由訳 イマジン」の朗読をさせて頂きます。
詳しくはこちら。。

note2011年6月18日(土)「第9回 朗読の日」 
銀座博品館劇場
Bグループ(16:00~19:00)出演
1_4 21_3 

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いまいはのん「真冬に咲く桜~passion flowers~」

note朗読はこちらに引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『真冬に咲く桜~passion flowers~』   いまいはのん

粉雪が降り積もる
白く白い大地
桜の花が咲き誇る

あなたの心の中にいることを告げ
つつみこむようなほほえみで
あなたにとける

桜の花びらは 粉雪にとけて
白く白い大地

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
http://radiocafe.jp/←こちらでラジオを聴く事ができます!
毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『4月の放送予定』

4月 1日 宮澤賢治「雨ニモマケズ」 橋本美佳
4月 8日 宮澤賢治「春と修羅」(mental sketch modaified) 志摩欣哉
4月15日 高村光太郎「智恵子抄」ヨリ 中村幸恵
4月22日 壱葉千鶴・作「紙の糸」 菊地朋美

是非、お聴きくださいませnotes

note「震災支援チャリティライブ」で新井満さんの「自由訳 イマジン」の朗読をさせて頂きます。
詳しくはこちら。。

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『たんぽぽ』~吉井貴哉詩集「約束の日」より~

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『たんぽぽ』  吉井貴哉

眩しい空の下 誰もが笑えるチャンス
けれど泣く人怒る人 皆が皆一緒じゃない
いつもの帰り道 ふとたんぽぽが顔出して
「もう春なんだね」なんて話しかけて

何処行く 冬の風達 優しい春の風になる
日々過ぎる思い出は 色褪せた写真になって残る
ただ鮮明に映るのは 今歩く明日への道

転がっているの?
幸せという感情
君の手に握っているよ 見えるかは君しだい

ずっと探してる 君が残した言葉の意味
この春風がそっと運んでくれればいいのに
けれどきっと あるんだ心に 僕の心の中

今行く 春風たちは 僕の幸せ運ぶよ 
きっと来年再来年も 思い出すね 君のこと
それでもわかってきたよ 忘れちゃいけない事
それは 今を生きること 明日に進むために

たんぽぽが新しいたねを飛ばす

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
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『4月の放送予定』

4月 1日 宮澤賢治「雨ニモマケズ」  橋本美佳
4月 8日 宮澤賢治「春と修羅」(mental sketch modaified)  志摩欣哉
4月15日 高村光太郎「智恵子抄」ヨリ  中村幸恵
4月22日 壱葉千鶴・作「紙の糸」  菊地朋美

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宮沢賢治『注文の多い料理店 序』

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宮沢賢治『注文の多い料理店 序』

わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。 
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、宝石いりのきものに、かわっているのをたびたび見ました。 
わたくしは、そういうきれいなたべものやきものをすきです。 
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです。 
ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。
ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。 
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでしょうし、ただそれっきりのところもあるでしょうが、わたくしには、そのみわけがよくつきません。
なんのことだか、わけのわからないところもあるでしょうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。 
けれども、わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません。   

大正十二年十二月二十日                        宮沢賢治

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『4月の放送予定』

4月 1日 宮澤賢治「雨ニモマケズ」  橋本美佳
4月 8日 宮澤賢治「春と修羅」(mental sketch modaified)  志摩欣哉
4月15日 高村光太郎「智恵子抄」ヨリ  中村幸恵
4月22日 壱葉千鶴・作「紙の糸」  菊地朋美

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芥川龍之介『蜘蛛の糸』

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芥川龍之介『蜘蛛の糸』

ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。
極楽は丁度朝なのでございましょう。

続きはこちらで→「青空文庫」

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
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毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『3月の放送予定』
3月 4日 「宮沢賢治へのオマージュ<賢治への旅立ち>(手紙)』&賢治の詩「耕母黄昏」  志摩欣哉
3月11日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月18日 高村光太郎「智恵子抄」 中村幸恵
3月25日 夢野久作「狸の与太郎」 網干美樹
是非、お聴きくださいませnotes

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宮沢賢治『おきなぐさ』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

宮沢賢治『おきなぐさ』

うずのしゅげを知っていますか。 
うずのしゅげは、植物学ではおきなぐさと呼ばれますが、おきなぐさという名はなんだかあのやさしい若い花をあらわさないようにおもいます。 
そんならうずのしゅげとはなんのことかと言われても私にはわかったようなまたわからないような気がします。 
それはたとえば私どもの方で、ねこやなぎの花芽をべんべろと言いますが、そのべんべろがなんのことかわかったようなわからないような気がするのと全くおなじです。
とにかくべんべろという語のひびきの中に、あの柳の花芽の銀びろうどのこころもち、なめらかな春のはじめの光のぐあいが実にはっきり出ているように、うずのしゅげというときは、あの毛こん科のおきなぐさの黒朱子の花びら、青じろいやはり銀びろうどの刻みのある葉、それから六月のつやつや光る冠毛がみなはっきりと眼にうかびます。
続きはこちらで→ 「青空文庫」

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
http://radiocafe.jp/←こちらでラジオを聴く事ができます!
毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『3月の放送予定』

3月 4日 「宮沢賢治へのオマージュ<賢治への旅立ち>(手紙)』&
       賢治の詩「耕母黄昏」   志摩欣哉
3月11日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月18日 高村光太郎「智恵子抄」 中村幸恵
3月25日 夢野久作「狸の与太郎」 網干美樹
是非、お聴きくださいませnotes

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宮沢賢治『ざしき童子のはなし』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

『ざしき童子のはなし』 宮沢賢治

ぼくらの方の、ざしき童子のはなしです。

あかるいひるま、みんなが山へはたらきに出て、こどもがふたり、庭であそんで居りました。大きな家にたれも居ませんでしたから、そこらはしんとしています。
ところが家の、どこかのざしきで、ざわっざわっと箒の音がしたのです。
ふたりのこどもは、おたがい肩にしっかりと手を組みあって、こっそり行ってみましたが、どのざしきにもたれも居ず、刀の箱もひっそりとして、かきねの檜が、いよいよ青く見えるきり、たれもどこにも居ませんでした。
ざわっざわっと箒の音がきこえます。
とおくの百舌の声なのか、北上川の瀬の音か、どこかで豆を箕にかけるのか、ふたりでいろいろ考えながら、だまって聴いてみましたが、やっぱりどれでもないようでした。
たしかにどこかで、ざわっざわっと箒の音がきこえたのです。
も一どこっそり、ざしきをのぞいてみましたが、どのざしきにもたれも居ず、ただお日さまの光ばかり、そこらいちめん、あかるく降って居りました。

こんなのがざしき童子です。

続きはこちら→「青空文庫」

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note『お国言葉で語りっこ』
2月27日(日) 午後1時半~ ・午後2時半~(各回45分)
川崎市立日本民家園 旧菅原家住宅
(民家園の入園料 大人500円が必要です)

note「朗読カフェの時間です!」
「京都三条ラジオカフェ」(FM79.7MHz)
http://radiocafe.jp/←こちらでラジオを聴く事ができます!
毎週金曜日 pm12:07~pm12:10

『3月の放送予定』

3月 4日 「宮沢賢治へのオマージュ<賢治への旅立ち>(手紙)』&
       賢治の詩「耕母黄昏」   志摩欣哉
3月11日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月18日 高村光太郎「智恵子抄」 中村幸恵
3月25日 夢野久作「狸の与太郎」 網干美樹
是非、お聴きくださいませnotes

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新美南吉『おじいさんのランプ』⑥(完)

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

新美南吉『おじいさんのランプ』⑥

「巳之助さんは今でもまだ本屋をしている。
もっとも今じゃだいぶ年とったので、息子が店はやっているがね」と東一君のおじいさんは話をむすんで、冷めたお茶をすすった。
巳之助さんというのは東一君のおじいさんのことなので、東一君はまじまじとおじいさんの顔を見た。
いつの間にか東一君はおじいさんのまえに坐りなおして、おじいさんのひざに手をおいたりしていたのである。
「そいじゃ、残りの四十七のランプはどうした?」と東一君はきいた。
「知らん。次の日、旅の人が見つけて持ってったかも知れない」
「そいじゃ、家にはもう一つもランプなしになっちゃった?」
「うん、ひとつもなし。この台ランプだけが残っていた」とおじいさんは、ひるま東一君が持出したランプを見ていった。
「損しちゃったね。四十七も誰かに持ってかれちゃって」と東一君がいった。

続きはこちら→『青空文庫』

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note『お国言葉で語りっこ』
2月27日(日) 午後1時半~ ・午後2時半~(各回45分)
川崎市立日本民家園 旧菅原家住宅
(民家園の入園料 大人500円が必要です)

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『放送予定』
2月25日 芥川龍之介「詩集」 志摩欣哉
3月 4日 「宮沢賢治へのオマージュ<賢治への旅立ち>(手紙)』&
       賢治の詩「耕母黄昏」   志摩欣哉
3月11日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月18日 高村光太郎「智恵子抄」 中村幸恵
3月25日 夢野久作「狸の与太郎」 網干美樹是非、お聴きくださいませnotes

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新美南吉『おじいさんのランプ』⑤(全6回)

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新美南吉『おじいさんのランプ』⑤

菜の花ばたの、あたたかい月夜であった。
どこかの村で春祭の支度に打つ太鼓がとほとほと聞えて来た。 
巳之助は道を通ってゆかなかった。みぞの中を鼬(いたち)のように身をかがめて走ったり、藪の中を捨犬のようにかきわけたりしていった。
他人に見られたくないとき、人はこうするものだ。 
区長さんの家には長い間やっかいになっていたので、よくその様子はわかっていた。
火をつけるにいちばん都合のよいのは藁屋根の牛小屋であることは、もう家を出るときから考えていた。 
母屋はもうひっそり寝しずまっていた。牛小屋もしずかだった。
しずかだといって、牛は眠っているかめざめているかわかったもんじゃない。
牛は起きていても寝ていてもしずかなものだから。もっとも牛が眼をさましていたって、火をつけるにはいっこうさしつかえないわけだけれども。

続きはこちら→『青空文庫』

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「朗読カフェの時間です!」始まりました♪
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『放送予定』

2月25日 芥川龍之介「詩集」 志摩欣哉
3月 4日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月11日 夢野久作「狸と与太郎」 網干美樹

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新美南吉『おじいさんのランプ』④(全6回)

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新美南吉『おじいさんのランプ』④

 巳之助はもう、男ざかりの大人であった。
家には子供が二人あった。「自分もこれでどうやらひとり立ちができたわけだ。まだ身を立てるというところまではいっていないけれども」と、ときどき思って見て、そのつど心に満足を覚えるのであった。 
さて或る日、巳之助がランプの芯を仕入れに大野の町へやって来ると、五、六人の人夫が道のはたに穴を堀り、太い長い柱を立てているのを見た。
その柱の上の方には腕のような木が二本ついていて、その腕木には白い瀬戸物のだるまさんのようなものがいくつかのっていた。
こんな奇妙なものを道のわきに立てて何にするのだろう、と思いながら少し先にゆくと、また道ばたに同じような高い柱が立っていて、それには雀が腕木にとまって鳴いていた。 
この奇妙な高い柱は五十米(メートル)ぐらい間をおいては、道のわきに立っていた。 
巳之助はついに、ひなたでうどんを乾している人にきいてみた。
すると、うどんやは「電気とやらいうもんが今度ひけるだげな。そいでもう、ランプはいらんようになるだげな」と答えた。

続きはこちら→『青空文庫』

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『放送予定』

2月18日 高村光太郎・智恵子抄「深夜の雪」 中村幸恵
2月25日 芥川龍之介「詩集」 志摩欣哉
3月 4日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月11日 夢野久作「狸と与太郎」 網干美樹

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新美南吉『おじいさんのランプ』③(全6回)

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新美南吉『おじいさんのランプ』③

巳之助の新しいしょうばいは、はじめのうちまるではやらなかった。
百姓たちは何でも新しいものを信用しないからである。 
そこで巳之助はいろいろ考えたあげく、村で一軒きりのあきないやへそのランプを持っていって、ただで貸してあげるからしばらくこれを使って下さいと頼んだ。 
雑貨屋の婆さんは、しぶしぶ承知して、店の天井に釘を打ってランプを吊し、その晩からともした。 
五日ほどたって、巳之助が草鞋を買ってもらいに行くと、雑貨屋の婆さんはにこにこしながら、こりゃたいへん便利で明かるうて、夜でもお客がよう来てくれるし、釣銭をまちがえることもないので、気に入ったから買いましょう、といった。
その上、ランプのよいことがはじめてわかった村人から、もう三つも注文のあったことを巳之助にきかしてくれた。
巳之助はとびたつように喜んだ。

続きはこちら→『青空文庫』

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『放送予定』
2月11日  創作詩「足音」 中村真穂
2月18日 高村光太郎・智恵子抄「深夜の雪」 中村幸恵
2月25日 芥川龍之介「詩集」 志摩欣哉
3月 4日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月11日 夢野久作「狸と与太郎」 網干美樹

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新美南吉『おじいさんのランプ』②(全6回)

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新美南吉『おじいさんのランプ』②

今から五十年ぐらいまえ、ちょうど日露戦争のじぶんのことである。
岩滑新田(やなべしんでん)の村に巳之助(みのすけ)という十三の少年がいた。 
巳之助は、父母も兄弟もなく、親戚のものとて一人もない、まったくのみなしごであった。
そこで巳之助は、よその家の走り使いをしたり、女の子のように子守をしたり、米を搗(つ)いてあげたり、そのほか、巳之助のような少年にできることなら何でもして、村に置いてもらっていた。 
けれども巳之助は、こうして村の人々の御世話で生きてゆくことは、ほんとうをいえばいやであった。
子守をしたり、米を搗いたりして一生を送るとするなら、男とうまれた甲斐がないと、つねづね思っていた。 男子は身を立てねばならない。
しかしどうして身を立てるか。巳之助は毎日、ご飯を喰べてゆくのがやっとのことであった。
本一冊買うお金もなかったし、またたといお金があって本を買ったとしても、読むひまがなかった。 
身を立てるのによいきっかけがないものかと、巳之助はこころひそかに待っていた。

続きはこちら→『青空文庫』

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いよいよ「朗読カフェの時間です!」始まります♪
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『放送予定』
2月 4日 サトウハチロー「ことばはやさしく美しくひびきよく」 菊地朋美
2月11日  創作詩「足音」 中村真穂
2月18日 高村光太郎・智恵子抄「深夜の雪」 中村幸恵
2月25日 芥川龍之介「詩集」 志摩欣哉
3月 4日 宮沢賢治「注文の多い料理店 序文」 橋本美佳
3月11日 夢野久作「狸と与太郎」 網干美樹

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新美南吉『おじいさんのランプ』①(全6回)

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新美南吉『おじいさんのランプ』①

 かくれんぼで、倉の隅にもぐりこんだ東一君がランプを持って出て来た。 
それは珍らしい形のランプであった。
八十糎(センチ)ぐらいの太い竹の筒が台になっていて、その上にちょっぴり火のともる部分がくっついている、そしてほやは、細いガラスの筒であった。
はじめて見るものにはランプとは思えないほどだった。 
そこでみんなは、昔の鉄砲とまちがえてしまった。「何だア、鉄砲かア」と鬼の宗八君はいった。 
東一君のおじいさんも、しばらくそれが何だかわからなかった。
眼鏡越しにじっと見ていてから、はじめてわかったのである。 
ランプであることがわかると、東一君のおじいさんはこういって子供たちを叱りはじめた。
続きはこちら→『青空文庫』

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2月4日(金)より「朗読カフェの時間です!」が始まります♪
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『放送予定』
2月 4日 サトウハチロー「ことばはやさしく美しくひびきよく」 菊地朋美
2月11日  創作詩「足音」 中村真穂
2月18日 高村光太郎・智恵子抄「深夜の雪」 中村幸恵
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芥川龍之介『かちかち山』

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芥川龍之介『かちかち山』

童話時代のうす明りの中に、一人の老人と一頭の兎とは、舌切雀のかすかな羽音を聞きながら、しづかに老人の妻の死をなげいてゐる。
とほくにものうい響きを立ててゐるのは、鬼が島へ通ふ夢の海の、永久ににくづれる事のない波であらう。
老人の妻の屍骸を埋めた土の上には、花のない桜の木が、ほそい青銅の枝を、細く空にのばしてゐる。
その木の上の空には、あけ方の半透明な光が漂つて、吐息ほどの風さへない。
続きはこちらで→「青空文庫」

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2月4日(金)より「朗読カフェの時間です!」が始まります♪
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2月 4日 サトウハチロー「ことばはやさしく美しくひびきよく」 菊地朋美
2月11日  創作詩「足音」 中村真穂
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2月25日 川龍之介「詩集」 志摩欣哉
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宮沢賢治『手紙 四』

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宮沢賢治 『手紙 四』

わたくしはあるひとから云いつけられて、この手紙を印刷してあなたがたにおわたしします。
どなたか、ポーセがほんとうにどうなったか、知っているかたはありませんか。
チュンセがさぱりごはんもたべないで毎日考えてばかりいるのです。
 ポーセはチュンセの小さな妹ですが、チュンセはいつもいじ悪ばかりしました。
ポーセがせっかく植えて、水をかけた小さな桃の木になめくじをたけておいたり、ポーセの靴に甲虫を飼って、二月もそれをかくしておいたりしました。
ある日などはチュンセがくるみの木にのぼって青い実を落としていましたら、ポーセが小さな卵型のあたまをぬれたハンケチで包んで、「兄さん、くるみちょうだい。」なんて云いながら大へんよろこんで出て来ましたのに、チュンセは、「そら、とってごらん。」とまるで怒ったような声で云ってわざと頭に実を投げつけるようにして泣かせて帰しました。

続きはこちらで→『青空文庫』

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宮沢賢治『手紙 三』

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宮沢賢治『手紙 三』

普通中学校などに備え付けてある顕微鏡は、
拡大度が六百倍乃至八百倍ぐらいまでですから、
蝶の翅の鱗片や馬鈴薯の澱粉粒などは実にはっきり見えますが、
割合に小さな細菌などはよくわかりません。
千倍ぐらいになりますと、下のレンズの直径が非常に小さくなり、
従って視野に光があまりはいらなくなりますので、
下のレンズを油に浸してなるべく多くの光を入れて物が見えるようにします。
二千倍という顕微鏡は、数も少くまたこれを調節することができる人も幾人もないそうです。
いま、一番度の高いものは二千二百五十倍或は二千四百倍と云います。

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2月18日 高村光太郎・智恵子抄「深夜の雪」 中村幸恵
2月25日 川龍之介「詩集」 志摩欣哉
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宮沢賢治『手紙 二』

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宮沢賢治『手紙 二』

印度のガンジス河はあるとき、水が増して烈しく流されていました。
それを見ている沢山の群集の中に尊いアショウカ大王も立たれました。
大王はけらいに向って
「誰かこの大河の水をさかさまにながれさせることのできるものがあるか」
と問われました。
けらいは皆「陛下よ、それはとても出来ないことでございます」と答えました。
ところがこの河岸の群の中にビンズマティーと云う一人のいやしい職業の女がおりました。大王の問をみんなが口々に相伝えて云っているのをきいて
「わたくしは自分の肉を売って生きているいやしい女である。
けれども、今、私のようないやしいものでさえできる、まことのちからの、大きいことを王様にお目にかけよう」と云いながらまごころこめて河にいのりました。

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宮沢賢治『手紙 一』

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宮沢賢治『手紙 一』

むかし、あるところに一疋の龍がすんでいました。
力が非常に強く、かたちも大層恐ろしく、それにはげしい毒をもっていましたので、
あらゆるいきものがこの竜に遭えば、弱いものは目に見ただけで気を失って倒れ、
強いものでもその毒気にあたってまもなく死んでしまうほどでした。
この竜はあるとき、よいこころを起こして、これからはもう悪いことをしない、すべてのものをなやまさないと誓いました。

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宮沢賢治『やまなし』

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宮沢賢治  『やまなし』

小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。  

一、五月  

二疋(ひき)の蟹(かに)の子供らが青じろい水の底で話てゐました。
『クラムボンはわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『クラムボンは跳てわらつたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』 

上の方や横の方は、青くくらく鋼のやうに見えます。
そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
『クラムボンはわらつてゐたよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらつたよ。』
『それならなぜクラムボンはわらつたの。』
『知らない。』 

つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を吐きました。
それはゆれながら水銀のやうに光つて斜めに上の方へのぼつて行きました。 
つうと銀のいろの腹をひるがへして、一疋(ぴき)の魚が頭の上を過ぎて行きました。

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宮沢賢治『虔十公園林』

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『虔十公園林』  宮澤賢治

虔十はいつも縄の帯をしめてわらって杜の中や畑の間をゆっくりあるいているのでした。
雨の中の青い藪を見てはよろこんで目をパチパチさせ青ぞらをどこまでも翔けて行く鷹を見付けてははねあがって手をたたいてみんなに知らせました。
けれどもあんまり子供らが虔十をばかにして笑うものですから虔十はだんだん笑わないふりをするようになりました。
風がどうと吹いてぶなの葉がチラチラ光るときなどは虔十はもううれしくてうれしくてひとりでに笑えて仕方ないのを、無理やり大きく口をあき、はあはあ息だけついてごまかしながらいつまでもいつまでもそのぶなの木を見上げて立っているのでした。
時にはその大きくあいた口の横わきをさも痒いようなふりをして指でこすりながらはあはあ息だけで笑いました。

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宮沢賢治『よだかの星』③

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宮沢賢治作 『よだかの星』③

『つめたいものがにわかに顔に落ちました。
よだかは眼をひらきました。一本の若いすすきの葉から露がしたたったのでした。
もうすっかり夜になって、空は青ぐろく、一面の星がまたたいていました。
よだかはそらへ飛びあがりました。今夜も山やけの火はまっかです。
よだかはその火のかすかな照りと、つめたいほしあかりの中をとびめぐりました。
それからもう一ぺん飛びめぐりました。
そして思い切って西のそらのあの美しいオリオンの星の方に、まっすぐに飛びながら叫びました。
「お星さん。西の青じろいお星さん。どうか私をあなたのところへ連れてって下さい。灼けて死んでもかまいません。」』
(音楽はTAM Music Factoryさんよりお借りしています。

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宮沢賢治『よだかの星』②

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宮沢賢治作 『よだかの星』②

「夜だかは巣から飛び出しました。雲が意地悪く光って、低くたれています。
夜だかはまるで雲とすれすれになって、音なく空を飛びまわりました。
 それからにわかに、よだかは口を大きくひらいて、はねをまっすぐに張って、まるで矢のようにそらをよこぎりました。
小さな羽虫が幾匹も幾匹もその咽喉にはいりました。
 からだがつちにつくかつかないうちに、よだかはひらりとまたそらへはねあがりました。
もう雲は鼠色になり、向うの山には山焼けの火がまっ赤です。
 夜だかが思い切って飛ぶときは、そらがまるで二つに切れたように思われます。
一疋の甲虫が、夜だかの咽喉にはいって、ひどくもがきました。
よだかはすぐそれを呑みこみましたが、その時何だかせなかがぞっとしたように思いました。」 
(音楽はTAM Music Factoryさんよりお借りしています)
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宮沢賢治『よだかの星』①

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宮沢賢治作 『よだかの星』

「よだかは、実にみにくい鳥です。
顔はところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしはひらたくて、耳までさけています。
足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。
ほかの鳥は、もう、よだかの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。」

よだかの星 (日本の童話名作選) Book よだかの星 (日本の童話名作選)

著者:宮沢 賢治
販売元:偕成社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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宮沢賢治『雨ニモマケズ』

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『雨ニモマケズ』  宮沢賢治

雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシズカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト味噲ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ 

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニソウナ人アレバ

行ッテコワガラナクテモイゝトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

ソウイフモノニ

ワタシハナリタイ

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宮沢賢治『無声慟哭』

  

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『無声慟哭』    宮沢賢治

こんなにみんなにみまもられながら
おまえはまだここでくるしまなければならないか
ああ巨きな信のちからからことさらにはなれ
また純粋やちひさな徳性のかずをうしなひ
わたくしが青ぐらい修羅をあるいてゐるとき
おまえはじぶんにさだめられたみちを
ひとりさびしく往かうとするか
信仰を一つにするたったひとりのみちづれのわたくしが
あかるくつめたい精進のみちからかなしくつかれてゐて
毒草や蛍光菌のくらい野原をただよふとき
おまへはひとりでどこへ行こうとするのだ
( おら おかないふうしてらべ )
何といふあきらめたやうな悲痛なわらひやうをしながら
またわたくしのどんなちひさな表情も
けっして見遁さないやうにしながら
おまへはけなげに母に訊くのだ
( うんにゃ ずゐぶん立派だぢゃい けふはほんとに立派だぢゃい )
ほんたうにさうだ
髪だっていっそうくろいし
まるでこどもの苹果(りんご)の頬だ
どうかきれいな頬をしてあたらしく天にうまれてくれ
( それでもからだくさぇがべ )
( うんにゃ いっこう )
ほんたうにそんなことはない
かへってここはなつののはらの
ちひさな白い花の匂でいっぱいだから
ただわたしはそれをいま言へないのだ
( わたくしは修羅をあるいてゐるのだから )
わたくしのかなしさうな眼をしてゐるのは
わたくしのふたつのこころをみつめてゐるためだ
ああそんなに
かなしく眼をそらしてはいけない

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宮沢賢治『松の針』

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宮沢賢治『永訣の朝』

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浜田廣助『椋鳥の夢』

note朗読は引っ越しました「橋本美佳の朗読の部屋」

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新美南吉『デンデンムシノ カナシミ』

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新美南吉『手袋を買いに』

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